【 コメント 】


たくさんの方から作品に関するコメントを頂きました。ご紹介させて頂きます。(敬称略)


うらぶれた総合病院で起きた連続殺人事件という設定が絶妙。
「いったい、何が起きるのだろう?」という期待感に、久しぶりに胸が高鳴る映画だった。
ラストではいい意味で、見事に期待が裏切られた。
福谷監督の脚本に脱帽。
個人的には、車椅子の少女・アリサを演じた谷内里早の演技力に魅入られた。
―――――――  作家 大石 圭  http://www.ooishikei.jp/




都市伝説ホラーに定評のある福谷修監督の新作。
芳賀優里亜に谷内里早、飯田ゆかといったホラーにマストな演技力ある美少女の配役もいい。
驚愕のラストを知ったら必ずもう一度観たくなる!
―――――――  映画「リアル鬼ごっこ」シリーズ監督 柴田一成




デビューから一貫してホラー畑で活躍している福谷修は、
本作でもブレずに自分なりの世界観を作り上げた。
厳しい条件下且つ、短い作品ながらも、
病院を舞台にした独特の緊迫感と緊張感のおかげで閉塞的恐怖の空気が漂ってくる……。
―――――――  ゲーム・映画コラムニスト 吉田味庵(元ジャンクハンター吉田)  http://yoshidamian.com/




Jホラー界を牽引する福谷修監督最新作にして最恐。
福谷ホラーが凝縮された一時間に身震いした。
作品全体に張られた様々な伏線は、もはやホラー映画ではなく良質な推理小説だ。
ここにまた一つ、Jホラーを代表する作品が誕生した。
―――――――  映画「2ちゃんねるの呪い 劇場版」監督・永江二朗




「難病で最愛の人と死別する」とか「人気コミック待望の実写映画化」といった
異口同音の類似ジャンルばかりひしめく邦画界に、いま求められているのは、
こうしたオリジナル企画のホラー映画だと思う。
夜の病院を舞台にした、新人ナースの恐怖体験! と、ベタなお膳立てだが、
脚本の練りこみや伏線の巧みさが素晴らしく、惹きこまれて最後まで観てしまった。
―――――――  映画ライター・のざわよしのり




冒頭の「病院の地下室に死体袋が並んでいる」という有り得ないシーンで、
強烈な違和感を覚える人は既に映画の術中に嵌っている。
謎がほぐれてくる辺りから、逆にぐいぐいとこの薄暗い世界に引き込まれてしまうことだろう。
最高に陰気な病院空間に配された、美少女と謎を楽しめる希有な映画だ。
―――――――  実話怪談作家・雨宮淳司(「恐怖箱 哭塊」「恐怖箱 怪痾」)




陰鬱で人気のない深夜の病院のムードとそこで起きる怪異と惨劇の描写もさることながら、
むしろ漠然たる不安を抱えるヒロインが
"そこでその時何が起こったのか"という真相に迫ろうとするホラー・ミステリーとしての興趣に、
福谷修のストーリー・テラーぶりが遺憾無く発揮されている。
そして導かれる王道ともいうべき"意外な結末"は、哀しくも温かい余韻が残り忘れ難い。
ヒロイン役の芳賀優里亜も魅力的だが、
望むと望まざるに関わらず全てが"見えて"しまう少女・アリサを演じた谷内里早のたたずまいが素晴らしく、
彼女がそのたたずまいを身に着けてしまうまでのエピソード0的な作品も是非見てみたいものだ。
奇しくも9月17日は、ジョン・カーペンター10年ぶりの劇場作品となる『ザ・ウォード 監禁病棟』も公開され、
さしずめ日米ホラー巧者による病院ホラー対決の様相をも呈してきたが、
ホラー・ファンなら同一テーマに対して、両者それぞれの包丁捌きを味わって欲しい。
―――――――  映画ライター・殿井君人